空気時計制作工房

母屋では日記と詩を公開中です。

2004/11/28 22:05


久しぶりに目の調子がよくて、【それ】も少しは進んだし、12月に向けて心の整理もできたような気がします。


【それ】は 言葉が言葉になる前の言葉
【それ】は 感じる前の予兆
【それ】は 透明な濁り
【それ】は 饒舌な沈黙
【それ】は 苦しみの中の喜び
【それ】は 笑える程の絶望
【それ】は 抽象的な具体例


どんな言葉の組み合わせでもいい
仲良くない言葉の組み合わせ


矛盾する真実 と感じる人間の感性


自分のために詩を書くと
空気時計語になってしまうから
指示代名詞に具体的指示先はいらない
みんな 心に中にあるからね


意地悪じゃないんだ
指示代名詞の具体的指示先は
みんなの心の中にも
きっと あるものだから


人にわかってもらいたくて
書いてばかりいると
人にわかりやすく
書いてばかりいると
その重荷で自己崩壊してしまう


小石をコツコツ積み上げて
何度も何度も 自己崩壊して
賽の河原 再現するよりも


時には 人にわかったもらえなくても
時には 人にわかりにくくても
表現したいことを 表現しないと
ボクには 原点は築けない


原点が不滅のものならいいけれど
できるだけ原点をつくっておかないと
原点が消滅することだって あるよ


原点が消滅した時って
どうしようもないね
レクイエムをつくろうにも
言葉は原点とともに消滅してる


【それ】は そんな言葉を
捜しているのかも知れない
捜そうと意欲させてくれた人
捜す勇気を与えてくれた人


【それ】を 無から有を生じさせた
出逢いに 感謝しています