空気時計制作工房

母屋では日記と詩を公開中です。

2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

あとがき

配られたカードの順番に意味を込めようと画策 配ったカードの順番は A 2 8 3 7 K 4 J 5 9 10 6 Q A 2 8 3 7 K 人には みな 負う(王) 4 J(十一) 5 死 と 一 期 9 10 6 Q 苦 と 無窮 人には みな負う 死と一期 苦と無窮 ひと…

LAST CARD

最後のカードが配られる 誰にでも 平等に 誰にでも 一度だけ その意味も一様に それは 最期に示される あなたからの あなたへの TWEELOVE

疾駆する無

詩集「LAST CARD」-12 伝わる 伝わらない その前に 言葉でも 行動でも 表現できないとしたら 何で表現すればいい 手札は あと一枚を 残すだけ ――――――――――――――――――――――――

あらば切なし、なくば徒然なし

詩集「LAST CARD」-11 それあらば 切なき日々を それなくば 徒然なる日々を ひとつに発し ひとつに戻る 死が分かつまで誓い合った日々に ボクは ひとつに戻る 日常に ゆかりある日々に ボクは 戻る あるべき場所に あるべき時空に それでも・・・―――――――――――…

遥かな因果、苦諦の果てに

詩集「LAST CARD」-10 邂逅の時から 幾許かの日々が過ぎ あなたを夢中に誘った おもいの根源も潰え去った 語り部としてのボクは 底本を消失し それでも あえて 表現者であろうとした 書かぬ苦も 書けぬ苦も てんびんばかりの上 ――――――――――――――――――――――――

詩集「LAST CARD」

互道は何時しか

それぞれに 道があり それぞれに 愛があり 相互に歩むべき道を 互道と名づけ それでも通い合う何かを 互道を待ちながら めくられたカードが 何であってもいいじゃないか ハートであれ クローバーであれ すべては それに通じる

詩集「LAST CARD」-9

夜のしじまに

昼間 愛せるものを 夜も 愛せるとは限らない でも 夜に 愛せるものは 昼間 愛せるものさ 夜空に向かって表現し 夜空を通じて応えをもらい そして そうして 過ごした日々を 沈黙を破り 表現した日々を そして そうして 表現した ありていの そして そうした …

王道はなし、禁句もなし

近道をボクは求めない 近道も遠回りもないからね ただ ひとのおもいを 素直に認めることが 自分のおもいも 他人のおもいも 素直に認めることが 近道かも知れないけれど それが できていれば こんなに遠回りしなかったよね おもいに裏打ちされた 言葉であれば…

思い入れぶん惹句となれば

あなたの名前は何ですか? あなたの命の名前は何ですか? ボクは あなたを 命の名前で呼びたい 命につけられた名前を ボクは 叫びたい 名もなき命に 名もなき愛に ふさわしい名で ボクは あなたの名前を叫びたい ボクの おもいを叫びたい

生きた現世ぶん致死へ

折り返し点を 通り過ぎてしまったらしい 知らず知らずのうちに 人生も愛も 折り返し点を 通り過ぎてしまったら 少しはもと来た道を 辿りもするが スタートとゴールは 必ずしも同じではない 折り返し点を 通り過ぎてしまったら もと来た道を 逆に辿れればいい…

詩集「LAST CARD」-5

サンクチュアリに擦り寄る影

愛で満たされるべき聖域 命という名の器 愛で満たしきれずに ボクはいる 憎しみ 恨み 嫉み それでも 愛で満たされるべき聖域 それでも 愛でしか満たせない聖域 早く気づいてあげればよかった 早く許容してあげればよかった マイナスの愛たちを

∞の残影とボク

面映い光に ボクは目を覚ます 心の中で輝いた光に ボクは目を覚ます 光の正体を探るうちに ボクはまた眠りにつく 次に目を覚ました時 ボクは光の正体を知る

詩集「LAST CARD」-3 -4