空気時計制作工房

母屋では日記と詩を公開中です。

遥かな因果、苦諦の果てに

詩集「LAST CARD」-10


邂逅の時から
幾許かの日々が過ぎ
あなたを夢中に誘った
おもいの根源も潰え去った


語り部としてのボクは
底本を消失し
それでも あえて
表現者であろうとした


書かぬ苦も 書けぬ苦も
てんびんばかりの上


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