空気時計制作工房

母屋では日記と詩を公開中です。

CLOVERプロジェクト―2

jinojin2008-02-25


詩の部屋

マス目を埋める作業続行中。

■別れの予感



時は過ぎて行く
雑踏の中の孤独のように


その静けさが
別れを予感させる


時は過ぎて行く
大地に浸透する雨のように


時は過ぎて行く
雑踏の中の孤独
孤独の喧騒のように


その騒がしさが
不安を呼ぶ


予感と不安とが
交錯する


予感と不安とが
私をおし包む


時の流れは静かでも
静かな時は流れない

■君がいた夏



君がいたような気がした
ボクの置き忘れた夏に


それが真実であれば
誰にでも受け入れられると
ボクは思っていた


だが ボクにも真実はなく
真実を騙る虚像ばかりが
去来していた


君がいたような気がした
ボクの置き忘れた夏に


いるはずもない人を
いるはずもない所に
ボクは求めた


現実では会えるのに
ボクは あの夏に
君に会いたかった



野辺に咲きたる一輪の
手折ることなき花なれば
佇むわれにまなざしを
そのまなざしを
しばしわれに・・・

■片思い



もう 何も言わなくていいさ
もう 何もしなくてもいいさ


覚めてしまった夢に 隠恋慕
冷めてしまった現に 隠恋慕


隠恋慕の鬼は 何処にでも行ける


論理の誘導だよ カンケリを隠す


カンケリの鬼は 原点を持ってる
守るべき原点を 帰るべきそこを


誰にも捜してもらえない隠恋慕
誰にも捜されたくもない隠恋慕


いつの間にか覚えてしまった
ひとりあそび ひとり綾取り


糸が絡まないように 隠恋慕
糸が解けないように 隠恋慕


でも 本当は 横恋慕
でも 本当は 寂心募


寂しさばかり募る心
気付いてほしくって 

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かくれんぼ(隠恋慕)
さびしんぼ(寂心募)