空気時計制作工房

母屋では日記と詩を公開中です。

さあ、地図広げて。え、あつと驚く。

■さあ、地図広げて。え、あつと驚く。
(saa,tizuhirogete.e,atutoodoroku.)

草原の真ん中に 一本の巨木
草を踏みしだき 人はおし進む
その一本の巨木目指して

何人もの人々が おし進む
草を踏みしだき 草を薙ぎ倒し
何人もの人々が おし進む

やがて 草原に
巨木へと至る 道ができる

巨木の向こう側は 大きな河
向こう岸に行きたくても
もうそれ以上は進めない

人はなぜ 向こう岸に行きたがる?
行けないから行きたがる?
道なき道を行きたがる?

人は斧を振るい 巨木を倒す
そして橋ができる

さあ、地図を広げて
え、あつと驚く
道だらけ 橋だらけ

人は どこまで
行きたがるのだろう?