テーマ「矛盾」試作品
■「泡沫硝子」
気付いていながら
もうボクには
新たな表現はなど
生み出せないと
それでも一行目を書く
築いていながら
幾度 時を刻もうとも
落ち行く砂に変わりのない
紅砂のアワーグラスに
それでも二行目を書く
傷ついていながら
傷つけていながら
傷つけ合っていながら
また 砂が時を刻む
夢巡 食らわば獏
紅砂 見果て
空気 見果てず
いつしか空気時計
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ねェ Clover
ボク 墓穴掘りすぎたかな
地雷 踏み過ぎたかな
よく生きるって
よりよい墓穴を掘ることさ
自分で仕掛けた地雷を
自分で踏む
他人に踏ませちゃ
迷惑だからね
詩 書くって
ボクにとっては
地雷を仕掛けるみたいな
そんなものだよ
だからね
肯定した分だけ否定して
否定した分だけ肯定して
そんな形で
自分で仕掛けた地雷を
自分で踏むんだよ
ねェ Clover
その沈黙は何？
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