空気時計制作工房

母屋では日記と詩を公開中です。

NOCTURNES-10

いよいよノクターンのリメイクも残すところ3編。

NOCTURNES-9 映画「恋人までの距離」(Before Sunrise)
NOCTURNES-10 映画「Before Sunset」

映画の題名を借用。

…Sunrise Sunset…

NOCTURNES-11 は【それ】のエピローグのエッセンス版
NOCTURNES-12 は多少変更して「Sunrise Sunset」にしようと思います。

空気時計の作品の流れとして
NOCTURNES→【それ】なので

つまり「C-Lover」の第一シリーズがあり
第2シリーズの中にNOCTURNESが含まれているのです。

計61作品+【それ】

ここで【それ】のエピローグを公開しておきます。

【それ】エピローグ

何人の人を殺めたのだろう
何の理由もなく
何の躊躇もなく
その男は必然的に絞首刑

最期の断末魔・・・失われる有
【それ】は呼び声に応える

(・・・最悪なる者よ)
(・・・なぜ 呼ぶのだ)

「最悪だからだ
 お前に何も求めないし
 お前に何も押し付けない」

(・・・なぜ 呼ぶのだ)

「呼んじゃいないさ
 お前が勝手にやってきた」

(・・・確かに 呼ばれた)

「俺はもう失われる
 お前と変わらなくなる
 類は類を呼ぶ」

(・・・最悪と変わらぬもの?)

「俺は転生するか? 人間に」

(・・・知りたいのか)

「どうでも いいさ
 全てを否定しようとして
 否定しきれなかった
 最後の肯定だ」

(・・・即時に転生する)
(・・・証しは絞首刑)
(・・・あなたは生まれる)
(・・・人間として)

「また 罪を重ねてみるか」

(・・・絞首刑のまま)
(・・・あなたは生まれる)
(・・・そのまま死ぬ)

「・・・そうか・・・」

(・・・生きたければ)
(・・・生きればいい)
(・・・選択の余地はある)

「生きてみるか」

(・・・生かしてみるか)
(・・・しばし 止まろう)
(・・・あなたのうちに)