空気時計制作工房

母屋では日記と詩を公開中です。

NOCTURNES-0


ノクターン夜想曲


シリーズで13編。リメイクを開始します。


ノクターンは 奏でないと
奏でてしまえば エピローグまで
奏でてしまうと ボクは恐れた

エピローグを奏でたあとで
新たなるプロローグを奏でても
それは 何かが違う
違ってくるから ボクは恐れた

エラトステネスのふるい
君は ありきたりで無二の
唯一の偶数「2」を表記した

プロローグ 一体何から始めよう


何度も何度もプロローグを書いてきた
それは「伝えたいおもい」があるから。


「おもい」を形にしたいから。


では なぜ エピローグを書いてしまうのだろう?


「おもい」を形にした瞬間から
それは虚空に消え去っていくから?


「言葉はおもいを超えられない」
言葉でおもいを完全に表現できたとしても
その「おもい」は、その時のおもい。


「おもい」は変質していく。変化していく。
そう思っていた。
まるで、満ちた月が欠けていくように。


…そこに答えがあった。


月はいつだって丸い。
月そのものが欠けるわけではない。
ただ そう見えるのは 地球自体の影。
つまり 自分自身の陰りなのだと。



まず 土台の部分を作り直し。


これはこんごの13編に共通する台紙とします。


NOCTURNES-0 「Prologue」の公開は後日


http://blog.livedoor.jp/jinojin/